シェフの戯言 黒いページ

リストランテ・ロアジのまわりで起きた様々な出来事を少し辛口につづってみました。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

六限目はフランス語

昨日はマイミクさんが、スイス人女性とディナーにご来店。
19ヶ月ぶりにフランス語を長時間話す事と相成りました。


事前情報では豆類が苦手との事、
スイスのチーズショップでお勤めしか情報が無く
何を作ったら良いのやらサッパリでした。
仕方が無いのでメニューから豆類は一切外して臨んだのですが・・・・。


前菜
<フロマージュ ド テート>
先日久しぶりに作ったら中々素朴な味が嬉しくて
3食続けて食べれるぐらい気に入ってしまいました。
ソース・グリビッシュ
(マスタードとコルニッションの効いたソース ダルビッシュではない)

乾杯を始めに和やかに食事は始まったのですが
前菜が終わらない、すでに開始から45分経過
彼女が半分だけ食べて後は会話にはまり込んで
進まないのかと思いきやお肉は殆んど食べないとの事・・・・・。


ガーンと言うかガチョーンと言うか
メニューの組み立てを一からやり直しですが
メインの<鴨のロースト 苺ソース>の鴨は
既にオーブンの中でローストされて良い香りがしているので
今更いかんともしがたく 彼女だけwフィッシュのサービスにする。

次は<プリモピアット>(最初の皿と言う意味でパスタ類の事)
ポルチーニ茸の焼きリゾット、ジャガイモのニョッキバジリコソース
3色の手打ちパスタアンチョビ風味のトマトソースをチマチマと
盛った皿は問題なくお召し上がり   かと思いきや
リゾットの中の頬肉は目ざとく発見されて皿の上で放置プレイと相成りました。


魚はガンべりロッソとスカンピのパセリソース
こいつはトレボンを連発していらした。


でメイン マイミクその他の方は先程の鴨ロースト
彼女だけ<甘鯛のビアリッツ風>


それにデザートが
柚子風味のチーズタルト、パッションフルーツとチョコチップのムース、
クレームキャラメル(プリン)抹茶のロールケーキ、
洋梨のムース、アズキのココナッツソース、フルーツ
(豆の嫌いな彼女はヴァニラ・アイス)

白ワイン、赤ワイン、コーヒーにグラッパ


今回言っても仕方がないが さらにフランス語を忘れている事を自覚する。
脳みそがフランス語脳になっていないのである。
3時間近く話て脳のリハビリ完了の頃にはみなさんお帰りである。



ある程度しかフランス語を理解しないマイミクさんには
普通に話しているように聞こえても
アラ今の単語はなんだったっけ?
ダイエットってフランス語で何て言ったっけ?
トワサン・サンカント・ミル・ペルソン
すぐに35万人が出てこないし
日本の長さを3000kmと言うところを30000kmと言ったり・・・。
(地球を四分の三周しています)


まあそれでもフランス語が話せて楽しい夜でした。


最後に彼女が好きだと言ったセルジュ・ゲンズブールの歌を

La chanson de preverte
http://www.youtube.com/watch?v=RRVRABS2y68

詩が素晴らしいのでおまけ

La chanson de preverte
<プレヴェールに捧ぐ>

あぁお前に思い出して欲しい
この歌はお前の物だったと
お前が好きな歌だった
俺は思うに
それはプレヴェールと
コスマの歌

枯葉の季節になるたびに
お前のことを思い出す
日が経つに連れ
終わってしまった恋は
いつまでも 消え・・・続ける

他の女にももちろん俺は身をゆだねる
しかし、彼女たちの歌はモノトーン
そして少しづつ 俺は
どうでもよくなり
そうなると
どうしようもない

なぜなら枯葉の季節になるたびに
お前のことを思い出し
日が経つに連れ
終わってしまった恋が
いつまでも 消え・・・続ける

人は絶対にわからないのだろうか
無関心がいつから始まり、いつ終わるのか?
秋が去り
冬がくる・・・
プレヴェールの
歌のように

この歌、枯れ葉が
俺の思い出の中から消える
その日に
俺の終わってしまった恋は
消えるのを・・・やめるだろう
  1. 2010/01/26(火) 00:45:48|
  2. 日々の出来事
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

最強の悪夢

以下の文章は昨日私の身に起きた悪夢である。


友人のフラメンコお姉さんの予約は12時
他に予約は1組だけで 仮にウォークインがあっても
まあ落ち着いたランチの営業になるはずだったのですが。


まず、フラメンコお姉さんが12時に3名で来店
他の予約に2名も続けて来店、オペレーションが同じなので
まとまって来店して頂いた方がありがたい。
その時までは全てが順調に進んでいたはずであるが。


まず、予約なしのジジイババアガキの8名の団体 
さらに友人の紹介で外国人ばかりの6人連れ
俄に我がレストランは緊迫の度合いが増してきたのであるが
こんな事もあろうかと、本日はホールに元部下の吉田君
カズーこと和代ちゃん(現在は企業向けの接客のインストラクター)、
圭子(私が居たホテルのレストランマネージャー現在は主婦)と何等問題の無い布陣
キッチンもヘルプに我が兄を召喚していたからジタバタはするけど十分に凌げる人数。


まずジジイとババアガキの団体は 我侭の言い放大で
パンの焼きが浅いと吉田くんが持っていったパンを彼の頭に投げつける。
怒った私が客らしく出来ないなら出て行けと詰め寄る。
苦労人のカズーと圭子が、すでにお店に受け入れたから
そうお怒りにならないでとなだめてくれるので何とか辛抱する。


外人の団体も昼間からアラカルトで食べたいと言い張るし
仕方が無いので注文を聞いたらあれは嫌、これは嫌ばかり
仕舞いには鶉のローストが食べたいと言うので
確か人数分あったので注文を受ける。


調理場に帰ると兄が何と清掃を始めて居て
床をデッキブラシで擦り始めている
今はオーダーに集中してくれるようにお願いする。
人数分のフレッシュの鶉は何故かカチンコチンに凍っていた
これは無理と思ったからメニューの変更をお願いしに
行こうとしたら兄がいきなり揚げ油の中で凍った鶉を揚げ始める。


昔ローストチキンが間に合わない時に油で揚げて出した記憶がよみがえる。
ジジイババアの一行のガキがホールの中で騒ぎまわるし
カズーと圭子はなぜかバジリコペースト入のサンドイッチを
作り始めているし
注文のワインの抜栓をしていたら ライヨールのソムリエナイフが
ばっきりと折れて仕舞い本当の抜き差しならずの状態。


問題の鶉は中が凍ったままくろこげになっていました。
冷蔵庫の中でスープの入ったポットが倒れてあたり一面
ドロドロの阿鼻叫喚の巷となってしまいました。
フラメンコお姉さんからは料理が遅いとクレームが出るし


そうこうしているうちに、私の薬剤師が薬を忘れていたと
ランチでグチャグチャのレストランに薬を届けに来るし
いったいいつまでこの悪夢のような状態が続くのかと情けなくなっていたら



不意に現実に引き戻されていました。
私はあぶら汗びっしょりになり布団の中で目覚めていました。
総天然色の夢を2時間近く見ていて何故か全てを記憶していました。
(サンドイッチのジェノバペーストは鮮やかなグリーンでした。)
何故2時間もの長い時間かと言うと
朝は7時に一度目が覚めていたのですがあまりの寒さに
珍しく二度寝をしてしまい、恐ろしい夢を見続けていたのです。
目がさめたのは9時過ぎでした。


本当のランチタイムには ジジイも外国人も来ませんでした。
フロイトによると夢は願望の代償作用らしいのですが
この悪夢はいったい何の代償作用なのでしょう?
  1. 2010/01/14(木) 01:32:55|
  2. 日々の出来事
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

子の日の遊び(ねのひの遊び) 爆発寸前

謹賀新年
明けましておめでとうございます。
今年もロアジをご贔屓に。

さて、1月もさっさと早1週間が過ぎて今日は七草

7日正月に七草粥を食べる習慣は
邪気を払い1年の無病息災を願っての事とあるけど
正月ご馳走ばかり食べ過ぎた胃を休めるためにも
優しい食べ物である。

昔は正月最初の子の日に子供達が野草を摘みに行く習慣があったそうな。
(そう言えばスズナ<蕪>とスズシロ<大根>以外は
あぜ道に生えている野草ばかりである)


そんな訳で本日の食事は
何故かイモサラ、ナムル、甘鯛の味噌汁、カンパチの照り焼き
七草粥ならぬベトナム風のお粥、利平栗のモンブランと豪華版。


しかしである。
いつもは洗米をしてサラダオイルをまぶして30分放置
十倍の水か中華だし、大根の角切りネギと生姜のみじん切り
鶏のもも肉の角切りを加えて 火のそばに付きっきりでコトコト煮ること1時間
お粥の花が咲いた見るからに美味しそうなお粥を作るのだけど
今回は手抜きも手抜き圧力鍋を使って15分ぐらいで
チャッチャッと作ろうなどと新年早々もくろむ私であった。


いつぞやピエ・ド・コッション(豚足)を煮た時以来の
圧力鍋のお出ましではあるが、本来2-3時間掛かる
調理時間を高圧蒸気の力を借りて15分で済まそうと言う
魂胆が気に入らないので本来私は使わない調理器具ではあるが
「やわ肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君」
(私を抱きもしないで道徳ばかり説くあなたは寂しくありませんか)
ではいけないそうなので とりあえず使ってみる。

圧力弁は高圧設定で激しく蒸気が噴出してきたら
低圧設定にして10分間煮るとレシピには書いてあります。
とりあえず材料を全て鍋に投入してよくかき混ぜ
「アブラカタブラ」でも「ビビディ・バビディ・ブー」いいから呪文をを唱えて点火。
まず圧力ボタンが上にあがり内部気圧が上がった事を確認する。
シューシュー言い始めてきたら圧力弁を低圧に調整にして
弱火にするらしいけど、圧力弁はすでに十分熱くて持てないし
何とか低圧にして30秒後 圧力鍋が破裂するのではないかと
心配になるほど内部から糊が蒸気と共に溢れ始める
コンベクションオーブンで高圧高温蒸気の恐ろしさを
知っている私は火を消してホールに一時避難
その間も糊はまるで『もののけ姫』の中でジゴ坊に首を落とされた
シシ神の首から流れ落ちるスライム状の汁みたいに流れ落ち
ガス台の受け皿をいっぱいにして既の所で収まり
私は圧力鍋を破裂させなくてすんだのであるが
しかし、正月早々恐ろしい目に会った。


それから15分放置して圧力が下がったところで
試食をしてみたが いつもの粥とは違った物体Xであった。
結局私は圧力鍋を焦がし、ストーブ(ガス台)をドロドロにして
おかしな粥をでっち上げ 夕食の時に再度作り直すハメになったのであった。


香菜、葱、ごま油をきかせて春巻きの皮を揚げて添えた
お粥はとても美味しかったけど。
  1. 2010/01/08(金) 12:09:19|
  2. 日々の出来事
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

始まったんですけど・・・・。

って女性の事ではない。

待ちに待った「坂の上の雲」が先々週からNHKで大河ドラマの時間帯始まったのであるが。
17歳で「南沙織」の「17歳」を聞きながら読み始め
多分10回以上読んでいる文庫本全8巻の司馬遼太郎の長編小説である。

何せ読みすぎて各章の言葉を諳んじるぐらいなので
テレビ録画を見ていても先にダメ出しをして
多分ガールフレンドはずいぶん鬱陶しい奴と思っているだろう。
(随分長い話をはしよって作っているので見えない部分の解説付だと思われたし。)


司馬遼太郎はたしか史実として確認できた事のみを書いて
(坂本竜馬のようなフィクションではない。)
フィクションは入れないで書いていたと記憶するが
それだけで十分に面白い小説にいらぬ脚本をしていて
ずいぶん興醒めな作品になっていました。


まあ、それでも面白い。
民放が経費削減とやらで毎晩出演料の安いおバカ芸人を
ひな壇に並ばせてアホなドタバタやっているのとは訳が違う
ほんの端役にも中々の人を起用していて
演技が上手いだけ民放のドタバタがアホらしくなるぐらいには面白い。


まず語りが渡辺謙、高橋是清が西田敏行、東郷平八郎が渡哲也
正岡子規の母親 正岡八重が原田美枝子さんだったりと豪華である。
まあ主人公の秋山兄弟に 阿部寛、本木雅弘
子規の妹 律(主人公ではないけど) に
菅野美穂の配役はなかなかよろしいと思います。


しかしである、もうひとつの大河ドラマと言われていながら
第一部と称して今年は5話でお仕舞い 続きは?
来年4話、再来年に4話とずいぶん小出しにケチ臭く話が進むのである。
最近は寄る年波からかすこぶる記憶が怪しいので
来年見るときには記憶は飛んでいるのである多分。
(原作は覚えているので問題はないが)
今年の第一部5話の内 4話はすでに終わってしまった。
さてどうなることやらである。


暇つぶしに本屋に行くと若い人向けに「坂の上の雲」関連の
書籍が山積みになって売られていた。
まるで新しいゲームが出た時に直ぐ様そのゲームの攻略本が出るのと
同じような雰囲気を感じたのは私だけではないらしく
兄があんな攻略本がなければ最近の若者は読めんのかと
訝しげっていたけど全8巻 読書離れの一部の若者には
いきなり全巻読めとは辛いであろう。


曾祖父さんの時代に日本の若者達が血沸き肉踊らして
活躍した物語として捉えれば楽しいのであるが
今の若者達は他にすることも多すぎて
中々読書に熱中もできないのでしょう。


ホテル時代にスタッフに与えた課題図書の1作品だったけど
完読した人間は少なかったように記憶しています。
  1. 2009/12/21(月) 14:21:10|
  2. 日々の出来事
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

せつないデート

彼女は大抵ランチが終わって片付けも終わった頃にやって来る。
私の店はマンションの2階なので階段を少しづつ登ってくる。

お店に入って来るとにっこり笑って椅子に腰掛ける。
「また来ちゃいましたよ」。そう言って鞄の中なら真っ赤に熟れた柿を取り出す。
入り口のパンフレットを置いてある場所に柿を1個と紅葉した渋い柿の葉を2枚飾る。
安心したかのように席に戻り「いつもの通りでお願い」と注文をする。
今日は今から彼女のためだけにポタージュ・クレシー(人参のポタージュ)を作る。
人参がブイヨンと野菜と共に煮えるまで話をする。
彼女は入り口のクリスマスの小さな飾りにも季節を感じる。
さっき柿を慈しむように枯れた葉っぱと共に飾ったのも
多分もう多分二度と見ることの無い日本の初冬を楽しむため。


ガールフレンドは最近知り合った80歳になるおばあちゃま。
それも末期ガン。
生憎と頭脳は明晰、受け答えになんの粗漏も感じず。
薬漬けにされて管や器械につながれて生きながらえても
幸せじゃないと病院を無理をして退院。
子供はおらず、86歳のご主人は元気だけれども
もう面倒はみてあげられないと 施設に入所
残された後何ヶ月かを懸命に人間の尊厳を失うことなく生きていらっしゃる。 
80歳のシングルライフである。
私は彼女ではないので今の彼女の気持ちがどうなのか
同じようには理解できませんけど
死期が迫っているのに焦りも絶望感もまわりに感じさせないで
悠々と毎日を生きている姿には心を打たれます。

危なくなったらすぐ横の逓信病院であくまで応急処置
午後には病院から逃亡 私のもとへ食事にいらっしゃる。
食欲はほとんど無いけど、スープは美味しいとうちにいらっしゃる。
なるだけ味に変化をと、そのつどスープは変えると言うか1から作る。
別に急ぎませんからと、お話をしながら待つ。
食後の濃い珈琲は好きだけど せっかく止めたタバコを
吸いたくなるからとコーヒーも無し。
帰り際には、「さようなら」。
初め「又おいでください」と言ったら又来れるか
解らないから「さよなら」なんだって言われて少し辛かったけど
今は明るく「さようなら」。
12月の23日まで生きていたらクリスマスの食事にいらっしゃるとのご予約。
ただいま恋人への初めてのプレゼント選ぶようにその日のスープは何にするか思案中。


春子様
あなたがランプを消すまえの最後の楽しみに巡りあえて良かったです。
  1. 2009/12/08(火) 16:39:45|
  2. 日々の出来事
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
前のページ 次のページ

プロフィール

ロアジネット

Author:ロアジネット
FC2ブログへようこそ!

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。