シェフの戯言 黒いページ

リストランテ・ロアジのまわりで起きた様々な出来事を少し辛口につづってみました。

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めまい。2

お見合いに失敗した件の女性は それから3ヵ月後
北九州の優しい歯科医と巡り会い、1年後にめでたくゴールインしました。
(わしのお陰や!)

さて何となく その時以来その店には行っていなかったので気まずい事この上ない。
私の方が年も上だし、こちらから言葉をかけて後は知らん顔と言う方針にしました。
いまだに彼は独身でしたが、(人の事を心配すんなって?)
何のことやらあまりよく覚えていないようでしたので一安心。

さて、フォワグラですが・・・・。
「ムッシュー、今夜はお祝いだから何か、
フォワグラに合うワインを適当に見繕って下さい」。
その日の気分は、よく冷えたポルト酒(但し白)か
王道のソーテルヌ、ヴィンサントでも良いなと思いましたが
フレンチにヴィンサントはないですね。

決めあぐねていると、これにしましょうといって
チクリンさんが 引っ張りだしてきたのは
「エシェゾーの'99」。何か悪い甘美な悪夢を見ているような気がしてきました。
フォワグラとの相性ははっきり言って未知数です。
鴨のローストにフルーツ系(ベリー類、柑橘類、桃やアプリコット)の
ソースに、フォワグラが添えられていたら
個人的にはかなり好みの味の組み合わせです。

しかし、ゲストがセレクトしたワインが明らかに奇妙なマリアージュでも
逆らわないで受け入れると言う 我々の原則がありますので
「おっ良いですね」とお伝えして、この馬鹿高 高級ワインを頂く事に
しました。

(馬鹿高といってもDRCのエシェゾーではありませんよ!)

分厚く切ったフォワグラにサツマイモの輪切りのローストが添えられて
ソースはエーグルドゥ(甘酸っぱいソース)
ワインも料理もかなり美味しいけど、何か変かな?
と言うか私の体力が、このフルボデイの濃厚なワインを
楽しむにはもう、嗅覚も味蕾も疲れ果てていました。

それでも、日韓横断ウィンドサーフィン大会の実行のための
事務局がいきなり開設されたりと 話しは弾みっぱなし。

「ムッシューは料理作ってばかりだあんまり食べていないから
何か食べてよ」。
さらなる、料理のお勧めが・・・・。
やっぱりせっかくのワインを美味しく頂きたい
胃の収容容量はとっくに超えていましたが
鳩のローストをオーダーする。
私の二人の友人はまるで烏龍茶でも飲むように
がぶ飲みをしていて、もったいない事この上ない
鳩の料理が来る前に「エシェゾー '99」は終わりましたが
鳩を何とか食べて帰ればいいやと 思っていると
チクリンさんまたもや、何処かにお消え遊ばして
お手洗いでも行ったのかと思っていたら。

新たなる、苦難の1本をニコニコ抱えていらした
「ルイ・ジャドのシャンボール・ミュジニーこれも'99」。
『シッシッ死ぬー』とベッドの中でもないのに呻いてしまいました。

こんなに良いワインばかり開けるのなら
今度日を改めて、料理も選んで楽しみたかったよー。
逆に本当に美味しいチーズだけセレクトするとか。


そうやって、幸福で不幸な夜は更けていきました。
この日に開けたワインの金額を頭の中で(すみません貧乏性なもんで)
計算して愕然とする。総計安くても12万円、高くて18万超え


あーあーあー疲れた」。 とっても楽しかったのですが。

この話し 更に続く。
  1. 2008/05/22(木) 15:56:01|
  2. 友人
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めまい。

夜中にのどが渇く、砂漠をさすらってでもいる様な
強烈なのどの渇き。

目を覚まし冷蔵庫の中の冷たい水をほぼ500cc程いっき飲みする。
はて?さては糖尿病にでもなったかと一瞬疑うが
意識が覚醒してくると強烈な後頭部の頭痛が始まる。
二日酔いの蒼い朝が始まる。

昨日の夕方キャプテン(私の友達。現実も日航のキャプテンではあるが)から
飲みませんかとのお誘いが・・・・・。
予約もなく遊びたい気持ちだったので二つ返事で「ハイ」と返事をする。
まずは、料理担当は私でフェラーリブリュットを
(イタリアの公式晩餐会に使われるかなり良品質なスプマンテ)
空けて、それからリヴィオ・フェルーガのシャリスを開けて
そうこうしている内にチクリンさん(最近知り合った面白いおっちゃん)が合流。

むつけき男共3人で酒盛り(私の辞書にはありえないことですが)
おおいに盛り上がる。
予感はしていたけどやっぱり、キャプテンは東京に栄転が
決まり7月の頭には博多の町から消えてしまう。
残念な事である
あっという間に、シャリスはお陀仏。
もう一本飲みたいと色々物色中。
『あったカンパナーロの’99』あまりにも高価になり
売価設定ができなかったので 気前良く栄転祝いに開ける。


昨夜のメニューは、
前菜
活烏賊のカルパッチョ、包みラビオリのジェノベーゼ
トリッパのミラネーゼ、の3品

プリモピアット
イカ墨のリゾット、3色の手打ちパスタのボンゴレの、2品

セコンドピアット
ホワイトアスパラと甘鯛のポワレ


デザートにチーズ色々。


自画自賛で済みませんが料理もワインも美味しかった
昨夜は全て白ワイン、料理も魚介ベースで
メインの肉は無しと私好み。
都合一人一本ワインを空けて、私は一人の輝ける闇と化して
楽しい事この上ない。

さて今日も充実した良い1日だった、このままの気持ちで家に帰って眠ろう!
心は満ち足りてとめどない。


とと突然「フォワグラが食いたいムッシュー食べに行こう」!
(周りの人は私をムッシューと呼ぶ)
と、チクリンさんが壊れてしまった。
えっ?今イタリアンのフルコースを食べてお腹がパンパンなのに
フォワグラ食べるの?最近覚えた若者言葉で「アリエネー」。と
心では思っても中々私は嫌と言えないんですよね。

「いいですよ、お供しますよ」ってお前いく気じゃねーか。
散らかったお店の清掃はゴミ捨てだけして5分後には
タクシーで市内某所に私は拉致されていた。

そこの、遅くまで開いているビストロはとっても美味しいのですが
できれば、名前を挙げて宣伝してあげたいのですが・・・。


昔、そこのお店のお見合いについていった事がある。
私の友人がそのお店のシェフと自分の友人の女性の
お見合いをセッティングしていたらしい。
(私は食事会しか、聞いていなかった)
女性二人と私の、3人で食事をした。
でもアクシデントがあって、お見合いに来た
非常にエレガントな女性はお見合いの相手が私と勘違いをして
テンションが上がりっぱなし とっても嬉しそう。
『私トイプードルを一人飼っているんですが、犬はお嫌いじゃないですよね』?
『犬ですか?大好きですよ』。
『良かったー』。
私は、何のことやらさっぱり解らず。


デザートも済んで、コーヒーの時にシェフが出てきて挨拶を
してくれたのですが、空気の読めない私の女友達は
『○○ちゃんシェフの○○さんよ』。彼女が一瞬凍りつく
すぐに機嫌を直して、さらに機嫌が悪くなる。
お見合いは失敗した、彼も私もシェフでしたから
話の流れから勘違いをされたのでしょう。


帰り道「ムッシューだと思っていたのに・・・」。すみませんでした。


この話し長くなりそうなので、今日はここまで。
  1. 2008/05/22(木) 01:30:17|
  2. 友人
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謦咳に接する。

一昨日は結局朝の3時近くまで、店に居残り仕事でした。


明けて昨日 私のお店は貸切営業。
朝の7時にお店に入る。
平成20年 3月24日「フランス菓子16区」の新入社員歓迎昼食会。
(フランス菓子16区詳しくはhttp://www.16ku.jp/まで)


同業者で唯一私の頭が上がらない方、その職人としての物の見方
考え方全てが卓越していて素晴らしいの一言。


昔私がパリに遊んだ頃、飛びぬけて仕事のできるパティシエーとして
絶大な人望が既にありました。
ある日、偶然お知り合いになる事ができ、それから早幾星霜。

この方、仕事にも人間としての生き方にも とにかくとことん厳しい
多分日本のお菓子屋さんで一番厳しい方ではないかと思います。
反面恐ろしく面倒見の良い方でパリでも何十人と言う方が
三嶋シェフにお世話になっていた。
仕事の腕も飛びぬけて素晴らしく、毎年三嶋シェフが馬鹿につける
薬をお持ちでは無いのに全国津々浦々から新入社員が殺到する。
一度入れたらとことん職人として鍛え上げる。
(昨年叙勲を受けられたはず)
スタッフは彼の事を皆「おやじ」と呼ぶ(影でですが)
昔は我々職人のトップは皆「おやじ」と呼ばれていた
一度人間関係を結んだら大抵一生続く関係で
おやじをトップにセコンド、兄弟子、同期、弟弟子と序列はしっかりと決まっていました。
徒弟制度と言うと、前世紀の悪しき制度みたいに
思われる方も居るとは思いますが、技術を次の世代に伝承していくためには
必要なシステムだったと私は思います。
ピアノでもヴァイオリンでも一流の演奏者になりたかったら
マエストロの所に弟子入りしなければならないのは
現代でも同じです。

確かに我々は雇われて働いては居ますが、サラリーマンではなく
あくまで職人です、芸術家でもありません。
(中にはたかが菓子だの料理を作っているだけで、
自分は芸術家だと勘違いしている阿呆がおりますが。)
感性でする仕事ですが、芸術家みたいに作品が後世に
残るわけでもありませんので、やはり職人です。


我々の仕事は言葉では伝えられない事や、
どうしたら良いのか教えてあげられない事が沢山あります。
禅寺のお坊様ではありませんが、悟りを開くのと同じ事が時に要求されます。
だから、四六時中いっしょに仕事をして学ぶ他道がありません。
毎年毎年、三嶋シェフは、ジャン・ジオノの「木を植えた男」の主人公の
一人の男を彷彿とさせます、毎年毎年若い次の世代の苗を
時には厳しく、時には愛しみ育てている。
私のつたない文章では書ききれないほど素晴らしい偉大な方。
知らないところで私がこのような文章を書いているのを知ったら
きっとお怒りになるとは思いましたが
知らない方にも伝えたくて、実名でお知らせしました。

福岡においでの節はぜひ、お立ち寄りいただき
サロンドテで美味しいケーキでも召し上がって
お土産にはぜひダックワーズでもお買い求め下さい。


16区にはフランスからフランス人が研修に来ています。
フランス料理や、フランス菓子がもうフランス人だけのものでは
無くなったのです。
  1. 2008/03/25(火) 20:05:58|
  2. 友人
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キャプテン

電話が鳴る。
しかし、私は仕事中は携帯には出れない。


メッセージが・・・・・。
「大野ですけど、連絡下さい。近々美味しいワインを開けるのでぜひ」!
彼は「キャプテン大野」と呼ばれている。
「キャプテン大野」は、ニックネームでも無く、源氏名でもなく、雅号などでもない。
彼の職業は現役の日航の機長さん。
独身の私を心配してなのかは、知りませんが 時々スッチー(キャビンアテンダント)の
お姉さんを呼んで食事会をしてくれる。

11月にスッチーとはお見合いをさせられたからしばらくは
ほって置いてもらって良かったのですが。
二つ返事で、「お店を休んでも行きます」と返事をしました。



通常私を招待してくれる方は、私のコレクションのワインを、何か
持ってきてくれるんじゃないか?とか。
(もちろん、一緒に人生を楽しみましょう。期待を裏切らずに1本はお持ちしますが)
お暇なら手伝ってと猫なで声で、迫られて ついつい女性に甘いばっかりに
大半の仕込を手伝ったり。
(手伝う事は少しも嫌ではないのですが・・・・。
目のやり場に困る艶やかな衣装は少し誘惑してくれているのかなと
妄想の世界に入り込みます。)


そんな、悪気の無い みなさんの儚い希望が見え隠れして、
端から白衣とワイン持参で行きますが、
(これを読んだお友達の皆さん、私はそれが嫌だとは少しも言ってはいません。)


キャプテンの食事会はそれが無いので、料理とお酒と会話だけを楽しめる。
「大野さんは」尊敬のできる良い意味の大人で。
彼の年には私もそうありたいと、憧れる人である。


まず、日航のキャプテンなどなさらなくても良いぐらい
料理が上手だし、素敵な奥様と 美しすぎるお嬢さん
(1度真顔で娘には近づかないでと言われたけど、私はそんなに危険?)
趣味もしっかり持ち(ウインド サーフィンのシニアのチャンピオン)
いつも 本当に、努力をして人生を楽しんでいるなーと思います。
我が店のスタッフ2名も大野ファミリーの大ファンなので
今回、無理なお願いで2人も食事会に入れてもらった。


そんな訳で 明後日の夜はお店はお休みになります。

そんな訳で 1月22日はロアジはお休みを頂きます。
  1. 2008/01/20(日) 20:58:08|
  2. 友人
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