さて、今日はゴールデンウイーク最初の祝日。
『みどりの日』ですが
元々は昭和天皇のお生まれになった日で
ご在位の時は天皇誕生日と呼ばれていた祝日でした。
天皇陛下の誕生日の事を、『天長節』。と言います。
我々下々には、縁の無い天長節などという
難解な日本語をなぜ、私が知っているかと言うと。
昔、ブリュッセル市にあるふたつの、在外公館
(つまりは、大使公邸の事です)に居た時
1年で一番忙しいのがこの日だったからです。
EUの代表部(日本国はベルギーに対して、特命全権大使を
2名派遣しています。ベルギー及びルクセンブルグ公国の
大使が1名、EU<欧州連合>に対して1名です)
では、その日はお休みですが、通常の日本大使館では
陛下の慶賀を祝うお客様で1日中、ごったがえします。
日本大使館といっても、通常の事務を行なう所と
大使の公邸は別にあります。
私が働いていたのは、公邸の方で大使館職員のために
従業員食堂の運営をしていたわけではありませんので。
大使公邸とは簡単に言うと、我々の血税で建てた
または買い取ったお城に様な建物です。
れせぷちょん詳しくは「大使閣下の料理人」というコミックが発売されていますので
そちらを、ご一読下さい。
閑話休題。
レセプションパーティの人数は 約1週間前にはっきりします。
毎年約800名ぐらいでしょうか?
その日ばかりは、レセプションのお料理は日本料理となります。
必ず用意しなければならないのが、焼き鳥とてんぷらでした。
常駐のメイドさん2名+臨時のメイドさん2名+私で
レセプションの下処理と、準備をします。
海老だけで約4,000匹を、殻を剥き、切込みを入れて
延ばしてとりあえず、冷凍庫に。
焼き鳥も約2,000本串に刺して冷凍します。
不本意な仕事ですが、天長節で決して事故があっては
ならないのです。
さて当日ですが、シャンパーニュ(ヴァン・ムースか、カヴァでしたが)カクテルその他色々な飲み物、料理はカナッペ、焼き鳥
てんぷら、小菓子ぐらいでしょうか?
てんぷらはEUの代表部から1名ヘルプが来て、二人で3時間揚げ続けます。
そのうち、キッチンにジャンダムリー(日本で言えば機動隊みたいな方
当日のテロに対しての警護をしてくれます。)のみなさんが
何か飲ませて、食べさせてとやって来ます。
もちろん、彼らは勤務中にお酒を飲みます。
日本の一般常識からすると、警官が仕事中にお酒を飲むなんて
考えられませんが、そんなものです。
深く考えるのは、すぐに止めました。
怒涛の如く3時間のレセプションは終わり、我々料理スタッフはクタクタ
なんですが・・・・。
それから、大使館員の夕食会があります。
彼ら、職員もその日は慣れない、接客や配車係り、案内をしてくれますので
お疲れさん会なのですが、予算はありませんので
レセプションの予算を流用することとなりますが、深くは
考えませんでした、そんな事を考えていると頭が痛くなります。
普段は公邸のディナーの、御呼ばれに預からない
理事官やローカルのスタッフまで来ていますので約60名ぐらい。
800名のレセプションをやった後で、60名のディナーは
はっきり言って、辛すぎました。
「天長節」の思い出は、辛く長い1日という記憶だけ。
- 2008/04/29(火) 02:08:06|
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