シェフの戯言 黒いページ

リストランテ・ロアジのまわりで起きた様々な出来事を少し辛口につづってみました。

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謦咳に接する。

一昨日は結局朝の3時近くまで、店に居残り仕事でした。


明けて昨日 私のお店は貸切営業。
朝の7時にお店に入る。
平成20年 3月24日「フランス菓子16区」の新入社員歓迎昼食会。
(フランス菓子16区詳しくはhttp://www.16ku.jp/まで)


同業者で唯一私の頭が上がらない方、その職人としての物の見方
考え方全てが卓越していて素晴らしいの一言。


昔私がパリに遊んだ頃、飛びぬけて仕事のできるパティシエーとして
絶大な人望が既にありました。
ある日、偶然お知り合いになる事ができ、それから早幾星霜。

この方、仕事にも人間としての生き方にも とにかくとことん厳しい
多分日本のお菓子屋さんで一番厳しい方ではないかと思います。
反面恐ろしく面倒見の良い方でパリでも何十人と言う方が
三嶋シェフにお世話になっていた。
仕事の腕も飛びぬけて素晴らしく、毎年三嶋シェフが馬鹿につける
薬をお持ちでは無いのに全国津々浦々から新入社員が殺到する。
一度入れたらとことん職人として鍛え上げる。
(昨年叙勲を受けられたはず)
スタッフは彼の事を皆「おやじ」と呼ぶ(影でですが)
昔は我々職人のトップは皆「おやじ」と呼ばれていた
一度人間関係を結んだら大抵一生続く関係で
おやじをトップにセコンド、兄弟子、同期、弟弟子と序列はしっかりと決まっていました。
徒弟制度と言うと、前世紀の悪しき制度みたいに
思われる方も居るとは思いますが、技術を次の世代に伝承していくためには
必要なシステムだったと私は思います。
ピアノでもヴァイオリンでも一流の演奏者になりたかったら
マエストロの所に弟子入りしなければならないのは
現代でも同じです。

確かに我々は雇われて働いては居ますが、サラリーマンではなく
あくまで職人です、芸術家でもありません。
(中にはたかが菓子だの料理を作っているだけで、
自分は芸術家だと勘違いしている阿呆がおりますが。)
感性でする仕事ですが、芸術家みたいに作品が後世に
残るわけでもありませんので、やはり職人です。


我々の仕事は言葉では伝えられない事や、
どうしたら良いのか教えてあげられない事が沢山あります。
禅寺のお坊様ではありませんが、悟りを開くのと同じ事が時に要求されます。
だから、四六時中いっしょに仕事をして学ぶ他道がありません。
毎年毎年、三嶋シェフは、ジャン・ジオノの「木を植えた男」の主人公の
一人の男を彷彿とさせます、毎年毎年若い次の世代の苗を
時には厳しく、時には愛しみ育てている。
私のつたない文章では書ききれないほど素晴らしい偉大な方。
知らないところで私がこのような文章を書いているのを知ったら
きっとお怒りになるとは思いましたが
知らない方にも伝えたくて、実名でお知らせしました。

福岡においでの節はぜひ、お立ち寄りいただき
サロンドテで美味しいケーキでも召し上がって
お土産にはぜひダックワーズでもお買い求め下さい。


16区にはフランスからフランス人が研修に来ています。
フランス料理や、フランス菓子がもうフランス人だけのものでは
無くなったのです。
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  1. 2008/03/25(火) 20:05:58|
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