シェフの戯言 黒いページ

リストランテ・ロアジのまわりで起きた様々な出来事を少し辛口につづってみました。

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聖夜

異国の地で初めてのクリスマスはフランスのシャルトル市で迎えた。
日本の殺人的なクリスマスイヴのレストランを、想像していたら
当てが外れて意外と暇でいつもより早く帰れた。

田舎で日本人が珍しいのか、色々な方に招待を受けた。
その時はまだ渡仏して3ヶ月、私のフランス語もぶつ切りもぶつ切りで酷い物でした。
色々な方がクリスマスのディナーを食べに来ませんかと、
誘ってはくれている物とは理解しても、半分以上はチンプンカンプンで
マルシェ(市場)の肉屋の女将さんだったり、私が間借りしていた
大家さんだったり。
「行きます」。と返事をしたい所ですが 殆どお付き合いもない方の
家にお邪魔して何を話せばよいのか、それすらも不安な事でした。

結局勤めていたレストランの料理長の家にお邪魔することにしました。

別に私はクリスチャンではないけど、シャルトルの大聖堂で行なわれる盛大、荘厳、厳かなクリスマスのミサに参加して大いに感動いたしました。
別に次の日洗礼を受けてカソリックに帰依したりはしませんでしたが。


シェフの家に着いたのは、22時を軽く過ぎておりました。
全ての準備は、万端滞りなく整っているかと思いきや
[Yamada]お前にはスペシャルの仕事があると、渡されたのは約150個の牡蠣 。
「エッ 今からこれを全部開けるの」?
それで、先ほどからみなさんニヤニヤなさっていた訳ですか。
ただ飯は辛いですね、シェフの所のがちゃバエ共(子供達)が
足に纏わりついてうるさい事。
柔道の技を教えろ教えろと言うので、技を掛けたらあらあら、泣き出してしまった。

何とか150個の牡蠣には成仏してもらった。
グローブをせずに素手で開けたので、左手はボロボロ。
(昔キリストが生まれたばかりにお前らも豪い目にあうなーとお慰みは致しましたが。)


ゲストは私を入れて20名ほどでした、正餐が始まったのは12時を過ぎていました。


生牡蠣&シャンパーニュで始まる豪華ディナー、その後フォワグラ、オマール海老、etc・・・・。
全部で13皿の料理(キリストに弟子は13人いたけど1人はユダですぜい)を食べた。
こいつらみんな前世はスポンジだったんじゃないのかいと言いたくなるぐらいワインを
まるで水を飲むように召し上がる。
人数×1.9本ぐらい 最後のチーズになると、更にとっておきの赤ワインとやらを出してきて飲めという 何でも長男が生まれたときボルドーが当たり年だったので3ケース買った、
お祝いのたんびにあけて飲むことにしているとか。
ワインの成長と子供の成長を重ねてみるのが何だか とても素敵な事のように思えました。


時計は既に朝の4時半を過ぎ 眠いしアルコールによる作用のため私の大脳は酩酊期はとっくに
過ぎて隙あらば部屋の中がぐるぐる回転しているが・・・・。
その日のゲストのオヤジの1人がカルバドスを密造したから
飲まないかとみんなに勧める。
「もうやけくそでい」と一気に煽ったら
口から火が出た 何とムーンシャイナーの作った爆弾は
アルコール度数65%のつわものだった。

もうあかん!肝硬変じゃ!、肝癌じゃ!早く開放してくれ!

次の日というか今から3時間後には、私は仕事・・・。
「どないせーっちゅうねん」と思わず関西弁で叫んでしまったが
事態は何も好転せず、部屋は回る、因果はめぐる、「よし、俺が送って行ってやる」とその日のゲストの車に乗ったが、彼は私以上にぐでんぐでん。 
「クリスマスに、命捨てるか」?と思ったが無事私の家に着きました。

眠っていても自分のアルコール臭で目が覚めるほど、私はよっぱげて居て2時間後何とか起き上がったがその日どうやって1日仕事をこなしたのか さっぱり憶えていない。
それから、約8年に及ぶヨーロッパアルコール修行の始まりでしたが、
何とその先礼式の長く楽しく辛かった事か・・・・・。

それで、商売をさせていただいて申し訳ないが
恋人と2人っきりの聖夜なんて・・・・。真っ赤な嘘である。
クリスマスイヴは家族と自宅でドンチャン騒ぎをするもので、
大晦日は友人達とレストランでドンチャン騒ぎをするものです。

                          アーメン


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  1. 2007/12/21(金) 22:48:29|
  2. 昔々
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