シェフの戯言 黒いページ

リストランテ・ロアジのまわりで起きた様々な出来事を少し辛口につづってみました。

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見知らぬ村で

昨夜、ガールフレンドの家で珍しくTVなんぞの観賞に耽っていると
突然、「世界ふれあい街歩き」が始まる。
今夜の街はポルトガルは、リスボン。
これは、きっと書きかけのポルトガル紀行を書き上げて、
すっきりしなさいとの天の声かと思いました。

で・・・一度投げ出した事に再チャレンジです。


ヴィラレアルの最初の悪夢の一夜が明けても
相変わらず我々の下痢腹痛と車のラジエーターは治らず
まずは、ガレージに行って修理を依頼するが・・・・。
「アマニヤン」。

フランス、イタリア、スペイン、ポルトガルこれらのラテンの国々で
一番使用頻度の高い言葉は、多分「明日」!
それは、フランスではドマンであり、イタリアではドマーニであり
スペインではマニヤーナであり、ここポルトガルでは「アマニヤン」
明日だ!全てが明日だ!

車のラジエーターはいつ届くのですか?
「アマニヤン」!(明日だ)
次の日ガレージを訪れても、私の車は1mmたりとも動いた様子も無く
もちろん、修理が終わっているわけなどなく。
「お約束は今日でしたね」と念を押しても
「アマニヤン」!(明日だ)で全ての話しが終わる。

移動ができなくて、ストレスが溜まる一方なので
とりあえず、車は取り戻し30分ごとに給水して乗る事にした。
ガレージのおっちゃんに別れ際に「いつ。修理ができますか」と
たずねると、ニコニコしながら自信満々にこう言った「アマニヤン」!


ルイースもついに年貢の納め時で、夕方から彼女の
ご両親にあいさつに行くから、送って欲しいとの事なので
行きましたよ、舌を噛みそうな田舎道をゴトゴトと・・・。
途中家路を急ぐ牝牛の群れに遭遇。


昔見た何かのコマーシャルに同じような風景がありましたが
現実はあんなに牧歌的な事などこれっぽっちも無く
家路を急ぐ牝牛さん達は、なぜかものすごく凶暴で
彼女達と交差する間車は止まっているのですが
向こうからガンガンとぶつかってきます。
おかげで、サイドミラーはおとといの方を向いてしまいました。

ディアナの家に到着、門を開けてもらうと
いきなり2匹の黒い影、何んと2匹のジャーマン・シェパードが
牙を剥いて我々を歓迎してくれています。

ディアナのパパに「こいつら、腹は減っていませんよね」?と
訊ねたら、ゲラゲラ笑って
「餌はさっきあげたから、今夜は食われないよ」と答えてくれた。
ルイースの義理の両親への挨拶が済むとさっそく、酒盛り
ディアナパパは、農業と牧畜で生計を立てていますが ワインももちろん自家製です。
ディアナの家は1階が、家畜小屋。牛と、豚がいました。
2階、3階が住居です。
家畜小屋の横にカーブと言うか ワインの貯蔵庫がありました。
案内してもらうと、そこにはありとあらゆる酒瓶に詰められた
「田舎正宗」があります。
ためしに、1984年物のシャトー・ヴィアレアルのエチケには
チンザノと書いてあります。
同じ年のやはりこれも。シャトー・ヴィアレアルは
何んとビーフイータのジンの瓶に瓶詰めされています。



フランスやイタリアの洗練されたカーヴを見ていると
福岡ドームでホークス対ライオンズ戦を見ていたら
9回の終わりに突然、隣にエイリアンが座っているような気分になります。
ディアナ、パパはワインのボトルを7本ぐらい
何処かのスーパーからちょろまかして来た、買い物籠に入れて
ニコニコしながら、サロンにやってきて
次々と抜栓して、一口飲んではなんだか酷い悪態を
吐いてしかめっ面をしています。
6本目のワインでやっと、小首をかしげて
その後ニコニコして「飲め」とボトルを差し出す。
生まれて初めての、農家の手作りワイン。
期待に胸を膨らませて一口すすると
たちまち、地獄への特急便。
わたしも、下品ですがフランス語で「メルド」!と悪態を吐いてしまいました。
彼は、悪びれる様子も無く「やっぱり駄目か」と訊ねます?


私は出された物は殆どなんでも、飲んだり食べたりできますが
こればかりは、「お助け」!でした。
どのくらい凄いかと言うとですね、美味しいワインだと思って
ワインとワイン酢を1対1でブレンドした怪しげな飲み物を飲んだと想像して下さい
そう言う事です。あれはお酢でした。
仕方がないので、お土産に買ったヴィニョ・ヴェルダを進呈する。
これでも、つまみなさいと彼が、昨年の秋のよく晴れた日かどうかは
知らないけど ある日ピストルで密殺して作った生ハム。
1年熟成なのに、よほど乾燥しているのか鰹節みたいに旨味が出ていて
記憶に残る味でした。


そのうち、ご近所の方々がこぞってルイースではなく、私を見に来る。
名づけて”我らがヴィアレアル村の初めての日本人”でした
見知らぬおば様や姉ちゃんにキスされたりと
手厚いおもてなしを受けました、何事も自分が中心じゃないと
気に食わない彼女は「トマはもてもてじゃない」とまたも低気圧。
その間も我々二人は、トイレが友達でした。

素晴らしい、ヴィアレアル2日めの夜は更けて行きました。
車はいつ直るのかって?


「アマニアン」!明日だ。
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  1. 2008/07/01(火) 13:25:17|
  2. | トラックバック:0
  3. | コメント:0
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